介護医療院は、2024年3月で完全に廃止となる介護療養型医療施設の後継として、2018年4月に創設された施設である。入居することができるのは、自治体から要介護の認定を受けた、長期療養が必要な65歳以上の高齢者で、特定疾患を持つ64歳も対象となっている。

看護や医療に重点を置き、あくまで療養することを目的としていた介護療養型医療施設に対し、介護医療院は常駐する医師・看護師による医療ケアはもちろん、利用者の日常生活をサポートする「生活の場」を提供する施設という側面がある。具体的にはレクリエーションや季節のイベントなど、利用者と地域社会とのコミュニケーションを大切にする機会を設けている。また、利用者のプライバシーへの配慮という視点から、住居スペースをパーテーションで区切ったりしている場所も多い。

施設はI型とII型があり、I型はより医療的ケアを必要とする利用者、II型は比較的容体が安定した利用者という風に、それぞれの状況に応じた手厚いサービスが受けられることが特徴だ。また、医療外付け型と呼ばれる住居スペースと医療機関が併設したタイプも存在する。

介護医療院のもう一つの役割として、看取り期のターミナルケア(終末期医療)がある。老老介護や介護により職を失う等、自宅での終末期介護は家族にとっても大きな負担となっている。超高齢化社会を迎えていることもあり、この問題はさらに深刻化していくだろう。そんな中、介護療養院は、看取り期の高齢者の重要な受け皿として、需要と期待が高まっている。